花岡千春先生の演奏会

今年もやって来ました、花岡千春先生の演奏会。
毎年こだわりのあるテーマ・選曲ですが今回は「ラモーをスタインウェイで弾く」
タイトルの通り全曲ラモー。
ラモーが生きたバロック時代(17世紀)には今現在使われているピアノはまだなく、チェンバロやクラヴサンという鍵盤楽器が使われていました。これらの楽器はピアノに比べて音が小さく鍵盤も軽いため、この時代に作られた鍵盤楽器の曲も自ずと軽やかで細かい動きがあるものになっています。
今回のラモーの曲も同じバロック時代の作曲科であるバッハ以上に装飾音がふんだんに使われており、とにかく指が絡まって弾きにくそうだという印象を持ちました。ラモー、演歌以上にコブシ回しすぎ。ですがさすが先生、蝶のように優雅に演奏されており、「響き」で音色を作る重要性を痛感されられました。
というわけでベテランの熟した演奏は毎度の事ながらとても勉強になりました。
つくづく私がお世話になった先生方は長らく現役の演奏家として活躍していて尊敬します。高校生の時にお世話になった松尾奈々先生、大学生の時にお世話になった山田富士子先生の演奏もまた是非聴きたいのですが…。
1年ぶりに友達にも会え、演奏会も含め良い滞在でした。
2025年9月27日(土) 14:00
東京文化会館小ホール
花岡千春ピアノ独奏会 〜ラモーをスタインウェイで弾く〜



